安全な寒剤の利用法

1 はじめに

低温科学研究で使う、液体ヘリウムや液体窒素は、使用条件により高圧ガスとなり得ます。特に液体ヘリウムの製造、液体窒素のセルファーへの汲み入れは、高圧ガス保安法によって規制される行為となります。

これと同時に、低温寒剤を扱う時には、
 (1) 寒剤、または寒剤供給ラインへの直接的、間接的接触による低温やけど
 (2) 蒸発ガスによる室内の酸素不足
 (3) 密閉状態、又は急な温度上昇によるガス爆発
といった注意が必要です。

寒剤を使用する際の基本知識、容器、安全策、くみ出し法等について紹介した極低温科学センターオリジナルテキスト低温寒剤の取り扱いと危険防止を平成13年度より作成いたしました。低温寒剤を始めて使用される方、まだあまりなれていない方、また各部局での安全教育のためにお使いいただければ幸いです。

2.テキスト

低温寒剤の取り使いと危険防止(テキスト)」(pdf)
    

3.高圧ガス保安法と低温寒剤利用の係わりについて

金属材料研究所内低温技術講習会用レジメ(pdf)

(1). 高圧保安法の目的
(2). 高圧ガスの法的定義と低温寒剤
(3). 高圧ガスの製造行為と低温および高圧実験
(4). 容器検査
(5). その他関連事項
(6). 寒剤利用の諸注意